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2010.08.16 Monday author : 阿部秀嗣
仁義なき戦い
最近引っ越した家の近所にレンタルビデオ屋があるので、うちの子供達がよく利用しています。一緒に店内に入ってあれこれ見ているうちに、ついつい以前から見たいと思っていたヤクザ映画を借りてしまいました。
余りにも有名な「仁義なき戦い」シリーズです。これを見ると、戦後の日本で警察と政治家とヤクザがどのような利害関係で結びつき、現在の日本の社会にどのような形で影響を与えているかなど参考になります。
当時は、ヤクザといえども特攻で死んだ英霊に対してはきちんと敬う気持ちを抱いていたというのが、事実かどうかは知りませんが少しほっとさせてくれます。
しかし、私は人の顔や名前を覚えるのが苦手で、この手の映画は一度見ただけではどういう筋書きなのかが理解できません。登場する組とその親分や子分の名前と顔がきちんと頭に残っていないと、ただ撃ち合ったり斬り合ったりしているなと言うだけで見終わってしまいます。今のところ、第1話と広島死闘編の2本をそれぞれ2回ずつ見て概ね話の筋が理解できました。
映画の中では、初登場の人物に「後の○○組 組長だれそれ」というテロップが出ますが、ほんの一瞬で憶えられません。昔は今と違ってビデオもDVDもないので映画館で見るしかなかったでしょうから、そう何度も見るわけにはいかなかったでしょう。昔の人は記憶力が良かったのでしょうか。
余りにも有名な「仁義なき戦い」シリーズです。これを見ると、戦後の日本で警察と政治家とヤクザがどのような利害関係で結びつき、現在の日本の社会にどのような形で影響を与えているかなど参考になります。
当時は、ヤクザといえども特攻で死んだ英霊に対してはきちんと敬う気持ちを抱いていたというのが、事実かどうかは知りませんが少しほっとさせてくれます。
しかし、私は人の顔や名前を覚えるのが苦手で、この手の映画は一度見ただけではどういう筋書きなのかが理解できません。登場する組とその親分や子分の名前と顔がきちんと頭に残っていないと、ただ撃ち合ったり斬り合ったりしているなと言うだけで見終わってしまいます。今のところ、第1話と広島死闘編の2本をそれぞれ2回ずつ見て概ね話の筋が理解できました。
映画の中では、初登場の人物に「後の○○組 組長だれそれ」というテロップが出ますが、ほんの一瞬で憶えられません。昔は今と違ってビデオもDVDもないので映画館で見るしかなかったでしょうから、そう何度も見るわけにはいかなかったでしょう。昔の人は記憶力が良かったのでしょうか。
2010.08.16 Monday author : 阿部秀嗣
日本の規制
【2010年8月16日の朝礼でのスピーチより】
□□□□
クラウドコンピューティングの台頭によりデータセンターの重要度がこれまで以上に高まっています。日本各地にデータセンターが置かれそれを国内ユーザが利用しているとなんとなく考えているかもしれませんが、通信インフラを流れるデータトラフィックの4割ほどが海外のサーバからのデータであるという報告が示す通り、実際はかなりのユーザが意識しているかどうかは別として海外のデータセンターを利用しているのです。
□□□■
なぜこれほど海外のサーバに依存する割合が高いかというと、その大きな要因としてコストの問題があります。データセンターと言えば地震や災害のリスクを減らすためにそれなりの立地条件が求められますが、ただでさえ地価の高い日本でそのような土地を求めるのは諸外国と比べて大きなハンデとなります。
□□■□
また、データセンターではシステムに安定した電力を供給すると同時に、サーバをはじめとする様々な機器が発する熱を冷却するために膨大な電力を消費します。しかし、電力の価格も他国に比べて場合により10倍もの価格差があるようです。これでは国内のデータセンターに国際競争力がともなうはずがありません。
□□■■
ところで、日本の企業が国際社会でグローバルな活躍をするうえで、様々な規制が障害となっているという話を良く耳にします。日本に生まれ育った我々にとっては、規制と言われても元々その環境の中で暮らしているので、普段はなかなか意識することはありません。深海で暮らしている魚が水圧を感じないとの同じでしょう。しかし、その実例を一つご紹介します
□■□□
以前、横浜市金沢にある地球シミュレータという施設を見学させてもらったことがあります。これは、例の事業仕訳でも話題になりましたが、処理速度世界一を目指して特別に作られたスーパーコンピュータです。といっても、クレイリサーチ社のコンピュータのような筺体ではなく、ビルディングそのものがコンピュータシステムといえるような巨大なものです。地球シミュレータはかつて処理速度で世界一の座を誇っておりましたが、現在では後発の多くのシステムに追い抜かれております。事業仕訳で脚光を浴びたのはこの地球シミュレータの次期システムです。
□■□■
地球シミュレータの中はそれこそ巨大なデータセンター施設で、案内された場所からは数百台のラックが置かれた広大なフロアを一望に見渡すことができました。そこから見るとコンピュータラックが独特な配置で置かれており、何か現代美術のような印象を受けました。
□■■□
案内してくれたのがNECの関係者であったせいか、特別に中のフロアにも入れてもらうことができました。そこで気づくのですが、床の下には床下というには広すぎるもう一つ別のフロアがあり、そこには無数の配線が横たわっています。ケーブルが折り重なって何十センチもの高さにうずたかく積み重なっているのです。これらの配線を変更するときはどうやって線を識別するのかと聞いたところ、張替が必要な時は新しいケーブルをその上からどんどん積み上げていくだけで、特に古いケーブルを撤去することはしないそうです。これだけ積み重なっていると、当然撤去のしようが無いのです。
□■■■
そのような配線専用のフロアですが、高さが1メートル半程度という中途半端な高さで、大人がその下で作業するためには常にかがんだ状態で行わなくてはならない高さです。これにも何か意味があるのかと思って質問したところ、高さを大人が普通に立って作業ができる高さにしてしまうと、そこは建築上の1フロアとして見なされるので、消火設備や空調設備を用意しなければならなくなり、コストやら何やらで大きな負担となってしまうので居住スペースとはみなされないように低い高さにしているということでした。
■□□□
つまりそこには消防法の壁がありやむなくそのような中途半端な高さにせざるを得なかったということです。元々消防法は普通のオフィスビルを前提に考えて作られているので、こういったデータセンターのような特殊な建物には適応していないようです。こうしたことが効率のよいデータセンターの設計ができない要因としてあるので、土地の問題、電力の問題のほかにも規制の問題というハンデが日本には存在するようです。
■□□■
欧米でうまくいったビジネスモデルを日本に持ってこようとしても、そのままでは日本の環境に適合しないし、適合させるにはコストがかかる。コストがかかるとビジネスモデルが成立しない。ということで、日本でビジネスを行うのは大変であり、このような方の整備に時間がかかるようでは国際競争力をどんどんと失っていくのは当然のことです。
□□□□
クラウドコンピューティングの台頭によりデータセンターの重要度がこれまで以上に高まっています。日本各地にデータセンターが置かれそれを国内ユーザが利用しているとなんとなく考えているかもしれませんが、通信インフラを流れるデータトラフィックの4割ほどが海外のサーバからのデータであるという報告が示す通り、実際はかなりのユーザが意識しているかどうかは別として海外のデータセンターを利用しているのです。
□□□■
なぜこれほど海外のサーバに依存する割合が高いかというと、その大きな要因としてコストの問題があります。データセンターと言えば地震や災害のリスクを減らすためにそれなりの立地条件が求められますが、ただでさえ地価の高い日本でそのような土地を求めるのは諸外国と比べて大きなハンデとなります。
□□■□
また、データセンターではシステムに安定した電力を供給すると同時に、サーバをはじめとする様々な機器が発する熱を冷却するために膨大な電力を消費します。しかし、電力の価格も他国に比べて場合により10倍もの価格差があるようです。これでは国内のデータセンターに国際競争力がともなうはずがありません。
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ところで、日本の企業が国際社会でグローバルな活躍をするうえで、様々な規制が障害となっているという話を良く耳にします。日本に生まれ育った我々にとっては、規制と言われても元々その環境の中で暮らしているので、普段はなかなか意識することはありません。深海で暮らしている魚が水圧を感じないとの同じでしょう。しかし、その実例を一つご紹介します
□■□□
以前、横浜市金沢にある地球シミュレータという施設を見学させてもらったことがあります。これは、例の事業仕訳でも話題になりましたが、処理速度世界一を目指して特別に作られたスーパーコンピュータです。といっても、クレイリサーチ社のコンピュータのような筺体ではなく、ビルディングそのものがコンピュータシステムといえるような巨大なものです。地球シミュレータはかつて処理速度で世界一の座を誇っておりましたが、現在では後発の多くのシステムに追い抜かれております。事業仕訳で脚光を浴びたのはこの地球シミュレータの次期システムです。
□■□■
地球シミュレータの中はそれこそ巨大なデータセンター施設で、案内された場所からは数百台のラックが置かれた広大なフロアを一望に見渡すことができました。そこから見るとコンピュータラックが独特な配置で置かれており、何か現代美術のような印象を受けました。
□■■□
案内してくれたのがNECの関係者であったせいか、特別に中のフロアにも入れてもらうことができました。そこで気づくのですが、床の下には床下というには広すぎるもう一つ別のフロアがあり、そこには無数の配線が横たわっています。ケーブルが折り重なって何十センチもの高さにうずたかく積み重なっているのです。これらの配線を変更するときはどうやって線を識別するのかと聞いたところ、張替が必要な時は新しいケーブルをその上からどんどん積み上げていくだけで、特に古いケーブルを撤去することはしないそうです。これだけ積み重なっていると、当然撤去のしようが無いのです。
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そのような配線専用のフロアですが、高さが1メートル半程度という中途半端な高さで、大人がその下で作業するためには常にかがんだ状態で行わなくてはならない高さです。これにも何か意味があるのかと思って質問したところ、高さを大人が普通に立って作業ができる高さにしてしまうと、そこは建築上の1フロアとして見なされるので、消火設備や空調設備を用意しなければならなくなり、コストやら何やらで大きな負担となってしまうので居住スペースとはみなされないように低い高さにしているということでした。
■□□□
つまりそこには消防法の壁がありやむなくそのような中途半端な高さにせざるを得なかったということです。元々消防法は普通のオフィスビルを前提に考えて作られているので、こういったデータセンターのような特殊な建物には適応していないようです。こうしたことが効率のよいデータセンターの設計ができない要因としてあるので、土地の問題、電力の問題のほかにも規制の問題というハンデが日本には存在するようです。
■□□■
欧米でうまくいったビジネスモデルを日本に持ってこようとしても、そのままでは日本の環境に適合しないし、適合させるにはコストがかかる。コストがかかるとビジネスモデルが成立しない。ということで、日本でビジネスを行うのは大変であり、このような方の整備に時間がかかるようでは国際競争力をどんどんと失っていくのは当然のことです。
2010.08.09 Monday author : 阿部秀嗣
健康診断
【2010年8月9日の朝礼でのスピーチより】
□□□□
先週、母が腸の手術をしました。健診の際に腫瘍が見つかったのでそれを内視鏡で取り除くという簡単な手術でしたが、放っておくと癌になる可能性が高いということで、医師の勧めに従い予防的な治療として切除することにしました。
実は今年の春にも脳のMRI検査で小さな動脈瘤が見つかり、手術で対処したばかりだったので、「健康診断をするたびに手術するような羽目になるから、健診を受けるのも良いことかどうか」とぼやいていました。
□□□■
まあ、母の場合は年齢も年齢ですし、これまで検診というものを受けた試しがなかったので、そんな気になるのもわからないではありません。
しかし、最近は有名人ががんの手術をして話題となることがいくつかありましたが、割と短い期間で社会復帰しています。これらは、いずれも検診で早期発見できたからこそだといえます。
□□■■
世の中には、検診など受けず、健康に気をつけていなくてもそこそこ平均寿命までは生きて、自然死のように亡くなっていく人がたくさんいると思いますが、実際はがんにかかっていてもそれが進行する前に寿命が尽きただけで本人も気づかずにいたというケースも多いと思います。
□■□□
しかし、皆が皆そのような幸運に恵まれるとは限りません。健診を受けて予防措置をしておけば、まだまだ頑張れたのにと悔やまれる人たちがたくさんいるのも事実です。40代、50代という人生の盛りで脳卒中や癌などで身体に深刻なダメージを負い、残りの長い人生を本来のパフォーマンスの何分の一かしか発揮できずに生活せざるを得ない人もたくさんいます。この人たちの中には、もっと早い時期に健診を受けていればと悔やんでいる人も多いでしょう。
□■□■
健診を受ければすべての病気が予防できるというものではありませんが、受けることによりリスクをかなり軽減できることは確かですし、医学は確かに日進月歩です。早期発見できればがんもさほど恐ろしい病気ではないというのが医学界の常識のようです。
□■■□
しかし、国の検診についての取り組みには首をかしげざるを得ません。会社では、雇用主に対して社員の年に一度の検診を強制していますが、その内容はかなりいい加減なものです。だまっていると、ただX線をとり血液と尿検査くらいしかやりません。また、血液検査でもがんを見つけるための腫瘍マーカー検査などはオプションで、こちらから別料金を払って指定しないとそこまでの検査はしてくれません。ようは、お仕着せの検査はかなりざるなチェックしかしないのです。このようなことから、健診を受けても病気が見つからないなどと不信感を持たれるのでしょう。
□■■■
しかし、それでも会社に勤めていれば曲がりなりにも毎年検査を受けることになりますが、家庭の主婦にはそのような強制力が働かないので、何年も検査をしたことがないという人がかなりいるようです。私の家内も今年、ようやく十年振りに検査を受けたくらいです。
■□□□
ここ数年、国はメタボリック対策を強化して、男性は腹囲が85cm以上あると生活指導を受けるようになりました。これは、肥満を放置しておくと糖尿病にかかる確率が高くなり、糖尿病になるとその患者に対して国が支払う医療費が莫大なものになるからです。国民医療費は増加の一途をたどり、保険制度が破たんするのを防ぐために予防医療に力を入れているのです。
■□□■
よくストーカー被害や児童虐待などが伝えられますが、警察は犯罪が起きて初めてそれに対処するという傾向が強いように思います。逆に犯罪を予防するという点では動きが鈍いです。医療に関しても同じようなことが言えると思います。
■□■□
国は国民に対してきちんと健康診断を受けさせるべきで、そのための費用も健康保険適用にすればよいと思います。また、一人ひとりの既往歴や年齢に応じて検査も細かく医師が管理すべきです。そして、そのような健診をクリアした人には生命保険料もそれなりに安い価格で入れるようにすればよいのです。健診を受けたくないという人には、それなりのリスクが潜んでいるとみて、保険料を高く設定すればよいでしょう。
■□■■
病気が発症(つまりリスクが顕在化)したときに治療にかかるコストに対して予防にかかるコストは10分の1で済むでしょう。そのようにすれば、国全体の医療費を下げることになると思います。
□□□□
先週、母が腸の手術をしました。健診の際に腫瘍が見つかったのでそれを内視鏡で取り除くという簡単な手術でしたが、放っておくと癌になる可能性が高いということで、医師の勧めに従い予防的な治療として切除することにしました。
実は今年の春にも脳のMRI検査で小さな動脈瘤が見つかり、手術で対処したばかりだったので、「健康診断をするたびに手術するような羽目になるから、健診を受けるのも良いことかどうか」とぼやいていました。
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まあ、母の場合は年齢も年齢ですし、これまで検診というものを受けた試しがなかったので、そんな気になるのもわからないではありません。
しかし、最近は有名人ががんの手術をして話題となることがいくつかありましたが、割と短い期間で社会復帰しています。これらは、いずれも検診で早期発見できたからこそだといえます。
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世の中には、検診など受けず、健康に気をつけていなくてもそこそこ平均寿命までは生きて、自然死のように亡くなっていく人がたくさんいると思いますが、実際はがんにかかっていてもそれが進行する前に寿命が尽きただけで本人も気づかずにいたというケースも多いと思います。
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しかし、皆が皆そのような幸運に恵まれるとは限りません。健診を受けて予防措置をしておけば、まだまだ頑張れたのにと悔やまれる人たちがたくさんいるのも事実です。40代、50代という人生の盛りで脳卒中や癌などで身体に深刻なダメージを負い、残りの長い人生を本来のパフォーマンスの何分の一かしか発揮できずに生活せざるを得ない人もたくさんいます。この人たちの中には、もっと早い時期に健診を受けていればと悔やんでいる人も多いでしょう。
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健診を受ければすべての病気が予防できるというものではありませんが、受けることによりリスクをかなり軽減できることは確かですし、医学は確かに日進月歩です。早期発見できればがんもさほど恐ろしい病気ではないというのが医学界の常識のようです。
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しかし、国の検診についての取り組みには首をかしげざるを得ません。会社では、雇用主に対して社員の年に一度の検診を強制していますが、その内容はかなりいい加減なものです。だまっていると、ただX線をとり血液と尿検査くらいしかやりません。また、血液検査でもがんを見つけるための腫瘍マーカー検査などはオプションで、こちらから別料金を払って指定しないとそこまでの検査はしてくれません。ようは、お仕着せの検査はかなりざるなチェックしかしないのです。このようなことから、健診を受けても病気が見つからないなどと不信感を持たれるのでしょう。
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しかし、それでも会社に勤めていれば曲がりなりにも毎年検査を受けることになりますが、家庭の主婦にはそのような強制力が働かないので、何年も検査をしたことがないという人がかなりいるようです。私の家内も今年、ようやく十年振りに検査を受けたくらいです。
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ここ数年、国はメタボリック対策を強化して、男性は腹囲が85cm以上あると生活指導を受けるようになりました。これは、肥満を放置しておくと糖尿病にかかる確率が高くなり、糖尿病になるとその患者に対して国が支払う医療費が莫大なものになるからです。国民医療費は増加の一途をたどり、保険制度が破たんするのを防ぐために予防医療に力を入れているのです。
■□□■
よくストーカー被害や児童虐待などが伝えられますが、警察は犯罪が起きて初めてそれに対処するという傾向が強いように思います。逆に犯罪を予防するという点では動きが鈍いです。医療に関しても同じようなことが言えると思います。
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国は国民に対してきちんと健康診断を受けさせるべきで、そのための費用も健康保険適用にすればよいと思います。また、一人ひとりの既往歴や年齢に応じて検査も細かく医師が管理すべきです。そして、そのような健診をクリアした人には生命保険料もそれなりに安い価格で入れるようにすればよいのです。健診を受けたくないという人には、それなりのリスクが潜んでいるとみて、保険料を高く設定すればよいでしょう。
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病気が発症(つまりリスクが顕在化)したときに治療にかかるコストに対して予防にかかるコストは10分の1で済むでしょう。そのようにすれば、国全体の医療費を下げることになると思います。
2010.08.02 Monday author : 阿部秀嗣
サイパン慰霊法要2010
【2010年8月1日の朝礼でのスピーチより】
今年もサイパンへ慰霊法要に行ってきました。7月28日から8月3日の日程ですが、私は現地での準備のために1日早く出発し、逆に早く(8月1日)帰ってきました。
昨年まではずっと中学校の教室で雑魚寝だったのですが、今回はサイパン市の取り計らいでホテルを取っていただいたので、ずいぶんと楽な訪問となりました。
ざっと現地での活動内容です。
参加者:小学、中学、高校生男女32名
・7月27日
深夜移動
<7月28日>
・現地での準備:市役所打合せ、宿泊場所確認、慰霊法要ルートの確認と掃除など
・深夜、本体を受入れ。
<7月29日>
・マリアナ連邦知事を訪問
・慰霊法要
・昼食の後島内観光
・サイパン市長を表敬訪問
<7月30日>
・アメリカンメモリアルパークにて記録映画鑑賞
・灯籠作り
・慰霊法要と灯籠流し
<7月31日>
・マニャガハ島にて海水浴
・ホームステイ送りだし
<8月1日>
・終日ホームステイ
<8月2日>
・ホームステイより帰着
・ショッピング
・サイパン市役所主催さよならパーティー
<8月3日>
・帰国
今回も大過なく無事に帰って参りました。関係者、参加者の皆さんお疲れ様でした。
今年もサイパンへ慰霊法要に行ってきました。7月28日から8月3日の日程ですが、私は現地での準備のために1日早く出発し、逆に早く(8月1日)帰ってきました。
昨年まではずっと中学校の教室で雑魚寝だったのですが、今回はサイパン市の取り計らいでホテルを取っていただいたので、ずいぶんと楽な訪問となりました。
ざっと現地での活動内容です。
参加者:小学、中学、高校生男女32名
・7月27日
深夜移動
<7月28日>
・現地での準備:市役所打合せ、宿泊場所確認、慰霊法要ルートの確認と掃除など
・深夜、本体を受入れ。
<7月29日>
・マリアナ連邦知事を訪問
・慰霊法要
・昼食の後島内観光
・サイパン市長を表敬訪問
<7月30日>
・アメリカンメモリアルパークにて記録映画鑑賞
・灯籠作り
・慰霊法要と灯籠流し
<7月31日>
・マニャガハ島にて海水浴
・ホームステイ送りだし
<8月1日>
・終日ホームステイ
<8月2日>
・ホームステイより帰着
・ショッピング
・サイパン市役所主催さよならパーティー
<8月3日>
・帰国
今回も大過なく無事に帰って参りました。関係者、参加者の皆さんお疲れ様でした。
2010.07.05 Monday author : 阿部秀嗣
コミュニケーション
【2010年7月5日の朝礼でのスピーチより】
□□□□
先週、大阪出張のために新幹線のチケットを私と同行者の分の2名分をネットで購入しました。ところがその後でもう1名追加となったので、同じくネットで手続きしようと思いましたが、このような場合はみどりの窓口で手続きをしなければならないということで駅の窓口へ行きました。
□□□■
係りの人にすでに購入したのぞみ号2名分のチケットをいったん返却し、同じ列車で1名追加で取り直すよう頼みました。すると、係員が「喫煙にしなくてよいですか?」と聞いてきました。同行のメンバーに喫煙者がいたので喫煙席にしたかったのですが、ネットで購入したときには喫煙席が無かったので喫煙ルームに近い場所を選んでおりました。だから、「のぞみに喫煙席なんてあるんですか?」と聞くと、「はい、あります」と答える。なので、それなら喫煙でお願いしますと伝えました。
□□■□
すると、しばらくして係員が「喫煙席は無いので喫煙ルームに近い席でよろしいですか?」と言ってきました。それならば、元々ネット予約した時と同じなので、なんでわざわざ喫煙席にしますかなどと聞いてきたのだろうと怪訝に思いました。
□□■■
いつもなら、この程度のことなら流すところですが、ワールドカップや家内が拾ってきた子猫のことなどでここ2、3日寝不足だった私はちょっとしたことでイライラが爆発する状態でした。「さっきは喫煙席にするかと聞いてきたのに、なんで?」と聞くと、「いや、列車によっては喫煙席があるんですが、この号には無かったので喫煙ルームに近い席にしました」と係員。
□■□□
言おうかどうか迷ったけれども、イライラして思考力が低下していた私はさらに追及します。「そんなことは自分でネット予約したから分かっている、あなたが喫煙席にするかと聞いてきたからそうしてくれと言ったのに、無いというのはどういうこと?」と少し声を荒げて問い詰めました。何を言っているんだこいつは?と内心思いました。
□■□■
「列車によっては喫煙席があるので、時間を変更してでも喫煙席をお選びになるかどうかと思いまして」と係員。「ああ、そういうこと・・、別に自分が吸うわけじゃなくて同行者が吸うから喫煙にしようかと思ったんだけど」と返事しながらも、なお納得のいかない様子の私を見て、係員がもう一言付け加えました。
□■■□
「お客様によっては喫煙席にするかどうかは結構シビアな問題なんですよ。」この一言で、ああ、そりゃそうだなと一瞬で納得しました。このぎくしゃくした会話は、駅員のちょっとしたインフォメーション、「時間を変更してでも喫煙席にしたい乗客がいる」で、一気に解消しました。この人(“こいつ”から昇格)は、自分のために気を使って、喫煙席にするかどうかを聞いてくれていたのだと感じ入りました。
□■■■
それと同時に、自分の理解力というか、想像力の欠如と、相手の言葉の足らなさというものに思いが至ります。せっかく双方が互いのことを思いやる気持ちを持っているのにこうした余計な感情のいら立ちを生じさせてしまうのはなぜだろうかと。
■□□□
相手に対して気を使って情報を伝えたつもりが、帰ってややこしい事態になることがあります。先日も娘を連れてバスに乗る際、「娘の分はスイカで、私の分は1日乗車券を購入します」と言ったのに、バス運転手がスイカがどうたらと言ってきたので、「い・ち・に・ち・じょ・う・しゃ・け・ん・をください」と強い言い方で伝えました。バスは、他の乗客がいるし、乗り込む際にややこしいことで時間を取りたくないので、私としては他の乗客に気を使ってさっさとやりとりを済ませたかったのです。バスの運転手はなにやら納得のいかない様子でバッグから1日乗車券を出して渡してくれました。
■□□■
その日の終わりごろ、わたくしが1日乗車券を持っているのを家内が見てこういいました。「今はわざわざ券をもらわなくても、スイカに一日乗車券をチャージしてくれるのよ」と。そこで、ああ、あの運転手はそういうことを伝えようとしたのだなと納得がいきました。結局私がわかっていない奴だったわけです。相手は私に気を使って言ってくれていたわけだし、私は他の乗客に気を使ってさっさとやりとりを終わらせたかった。そして双方のコミュニケーションはうまく成立しなかった。
■□■□
短い時間で不特定多数の相手とコミュニケーションをとるのは難しい。と感じもし、私自身、おちついて会話をしないといけないなと思わされる出来事でした。(年を取って偏屈になってきているのかも知れません)
□□□□
先週、大阪出張のために新幹線のチケットを私と同行者の分の2名分をネットで購入しました。ところがその後でもう1名追加となったので、同じくネットで手続きしようと思いましたが、このような場合はみどりの窓口で手続きをしなければならないということで駅の窓口へ行きました。
□□□■
係りの人にすでに購入したのぞみ号2名分のチケットをいったん返却し、同じ列車で1名追加で取り直すよう頼みました。すると、係員が「喫煙にしなくてよいですか?」と聞いてきました。同行のメンバーに喫煙者がいたので喫煙席にしたかったのですが、ネットで購入したときには喫煙席が無かったので喫煙ルームに近い場所を選んでおりました。だから、「のぞみに喫煙席なんてあるんですか?」と聞くと、「はい、あります」と答える。なので、それなら喫煙でお願いしますと伝えました。
□□■□
すると、しばらくして係員が「喫煙席は無いので喫煙ルームに近い席でよろしいですか?」と言ってきました。それならば、元々ネット予約した時と同じなので、なんでわざわざ喫煙席にしますかなどと聞いてきたのだろうと怪訝に思いました。
□□■■
いつもなら、この程度のことなら流すところですが、ワールドカップや家内が拾ってきた子猫のことなどでここ2、3日寝不足だった私はちょっとしたことでイライラが爆発する状態でした。「さっきは喫煙席にするかと聞いてきたのに、なんで?」と聞くと、「いや、列車によっては喫煙席があるんですが、この号には無かったので喫煙ルームに近い席にしました」と係員。
□■□□
言おうかどうか迷ったけれども、イライラして思考力が低下していた私はさらに追及します。「そんなことは自分でネット予約したから分かっている、あなたが喫煙席にするかと聞いてきたからそうしてくれと言ったのに、無いというのはどういうこと?」と少し声を荒げて問い詰めました。何を言っているんだこいつは?と内心思いました。
□■□■
「列車によっては喫煙席があるので、時間を変更してでも喫煙席をお選びになるかどうかと思いまして」と係員。「ああ、そういうこと・・、別に自分が吸うわけじゃなくて同行者が吸うから喫煙にしようかと思ったんだけど」と返事しながらも、なお納得のいかない様子の私を見て、係員がもう一言付け加えました。
□■■□
「お客様によっては喫煙席にするかどうかは結構シビアな問題なんですよ。」この一言で、ああ、そりゃそうだなと一瞬で納得しました。このぎくしゃくした会話は、駅員のちょっとしたインフォメーション、「時間を変更してでも喫煙席にしたい乗客がいる」で、一気に解消しました。この人(“こいつ”から昇格)は、自分のために気を使って、喫煙席にするかどうかを聞いてくれていたのだと感じ入りました。
□■■■
それと同時に、自分の理解力というか、想像力の欠如と、相手の言葉の足らなさというものに思いが至ります。せっかく双方が互いのことを思いやる気持ちを持っているのにこうした余計な感情のいら立ちを生じさせてしまうのはなぜだろうかと。
■□□□
相手に対して気を使って情報を伝えたつもりが、帰ってややこしい事態になることがあります。先日も娘を連れてバスに乗る際、「娘の分はスイカで、私の分は1日乗車券を購入します」と言ったのに、バス運転手がスイカがどうたらと言ってきたので、「い・ち・に・ち・じょ・う・しゃ・け・ん・をください」と強い言い方で伝えました。バスは、他の乗客がいるし、乗り込む際にややこしいことで時間を取りたくないので、私としては他の乗客に気を使ってさっさとやりとりを済ませたかったのです。バスの運転手はなにやら納得のいかない様子でバッグから1日乗車券を出して渡してくれました。
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その日の終わりごろ、わたくしが1日乗車券を持っているのを家内が見てこういいました。「今はわざわざ券をもらわなくても、スイカに一日乗車券をチャージしてくれるのよ」と。そこで、ああ、あの運転手はそういうことを伝えようとしたのだなと納得がいきました。結局私がわかっていない奴だったわけです。相手は私に気を使って言ってくれていたわけだし、私は他の乗客に気を使ってさっさとやりとりを終わらせたかった。そして双方のコミュニケーションはうまく成立しなかった。
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短い時間で不特定多数の相手とコミュニケーションをとるのは難しい。と感じもし、私自身、おちついて会話をしないといけないなと思わされる出来事でした。(年を取って偏屈になってきているのかも知れません)
2010.06.28 Monday author : 阿部秀嗣
気をつけよう取り込み詐欺
【2010年6月28日の朝礼でのスピーチより】
□□□□
皆さんは取り込み詐欺という言葉を知っていますか?
これは、詐欺を行う側の企業が近日中に倒産するとわかっているにもかかわらず多額の商品を被害者側企業から掛けで購入するものです。納品された商品はさっさと現金化してしまい、支払期日の前に倒産させるなどしてドロンするというものです。
□□□■
私は幸い被害にあったことはありませんが、2度ほど商談を持ちかけられ、これは怪しいなと思うケースがありました。2回とも似たような話だったのでどちらがどうだったかよく覚えていませんが、話の流れはこんな感じです。
□□■□
ある日、見ず知らずの会社から電話がかかってきます。そして、ホームページを見たとか電話帳を見たとか言って仕事の依頼の話が来ます。うちはソフト開発会社なので、具体的な開発案件があるように見せかけてきます。唐突な話ではありますが、規模も大きな仕事のようなので、こちらも商売なのでまずは話を聞きに先方へ話を聞きに行くことにします。
□□■■
相手の会社はホームページもしっかりしており、会社の住所も都心の一等地にあるようです。この時点でかなり安心してしまいます。
□■□□
さて、先方の会社へ出向いてみるとなかなかおしゃれなオフィスビルですがちょっと引っかかる点がありました。それは後で話すとして、案件そのものは非常に具体的で、仕様書もしっかりしたものが出来上がっておりました。ざっと10人月から20人月くらいのボリュームで、内心この仕事をぜひ取りたいなと思ってきます。
□■□■
案件のヒアリングがおおむね終わったところで、相手が「ちょっとお願いがあるのですが」と切り出します。「実はこの案件では最終的にPCを100台ほど納品することになっているのですが、いつもの商社を通していると納期的に厳しいので、まずはテストで最低限必要となる10台を御社で調達してもらえませんでしょうか」。ほらほら、話がきな臭くなってきました。
□■■□
もちろん、代金はソフト開発の費用に上乗せしてよいというのですが、PC10台は早急に必要なので来週中に何とかして欲しいなどと要求してきます。この仕事が取れるならばPC10台くらいどうってことはないのですが、どうも怪しいのでその日は回答せずに戻ってきました。
□■■■
何が私を躊躇させたかというと、話がうますぎるうえに先にPCを10台よこせというのは、どう考えても取り込み詐欺だと思ったからです。さらに私の警戒心を掻き立てたのは、相手のオフィスビルの雰囲気でした。そこは確かにおしゃれなオフィスビルではありましたし、受付嬢もちゃんといて打ち合わせをしたのも立派な会議室でした。
■□□□
しかし、そのオフィスビルはどうも複数の会社それもかなり多数の会社が同居しているような感じで、受付の女性はそれらの会社の単なる代行のようでした。おそらく打ち合わせスペースはそれらの会社の共用スペースとなっており、1時間いくらで借りるような仕組みになっているのでしょう。
■□□■
彼らが実際の執務スペースに私を入れてくれて、そこには多くの従業員が確かに働いているというのを確認できていたらそんなには疑わなかったと思いますが、全体を総合してみるとやはり怪しい。よって、その話は断ることにしました。その後、その会社がどうなったかは知りませんが、明らかに取り込み詐欺だったのでしょう。
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そのあとも同じようなケースで商談を持ちかけられましたが、1度目の時と全く同じような状況でした。先方のオフィスに入ってみると受付嬢がにこやかに座っており、あのレンタルオフィス独特のいかがわしさを醸し出していました。ああ、これはまただな。と思い、今度は深入りせずにさっさと引き揚げました。
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きっと最初はPC10台などとハードルを低くしておいて、それに乗っかってくるような相手だったらそれカモが来たとばかりにさらに100台、200台と購入させられるのでしょう。
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最近は不況のわりにはあまりこうした事例を聞きませんが、取り込み詐欺の手口というのは覚えておいた方がよいでしょう。詐欺師というのは、相手が欲しがっているものを巧妙にちらつかせてくるものです。
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皆さんは取り込み詐欺という言葉を知っていますか?
これは、詐欺を行う側の企業が近日中に倒産するとわかっているにもかかわらず多額の商品を被害者側企業から掛けで購入するものです。納品された商品はさっさと現金化してしまい、支払期日の前に倒産させるなどしてドロンするというものです。
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私は幸い被害にあったことはありませんが、2度ほど商談を持ちかけられ、これは怪しいなと思うケースがありました。2回とも似たような話だったのでどちらがどうだったかよく覚えていませんが、話の流れはこんな感じです。
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ある日、見ず知らずの会社から電話がかかってきます。そして、ホームページを見たとか電話帳を見たとか言って仕事の依頼の話が来ます。うちはソフト開発会社なので、具体的な開発案件があるように見せかけてきます。唐突な話ではありますが、規模も大きな仕事のようなので、こちらも商売なのでまずは話を聞きに先方へ話を聞きに行くことにします。
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相手の会社はホームページもしっかりしており、会社の住所も都心の一等地にあるようです。この時点でかなり安心してしまいます。
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さて、先方の会社へ出向いてみるとなかなかおしゃれなオフィスビルですがちょっと引っかかる点がありました。それは後で話すとして、案件そのものは非常に具体的で、仕様書もしっかりしたものが出来上がっておりました。ざっと10人月から20人月くらいのボリュームで、内心この仕事をぜひ取りたいなと思ってきます。
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案件のヒアリングがおおむね終わったところで、相手が「ちょっとお願いがあるのですが」と切り出します。「実はこの案件では最終的にPCを100台ほど納品することになっているのですが、いつもの商社を通していると納期的に厳しいので、まずはテストで最低限必要となる10台を御社で調達してもらえませんでしょうか」。ほらほら、話がきな臭くなってきました。
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もちろん、代金はソフト開発の費用に上乗せしてよいというのですが、PC10台は早急に必要なので来週中に何とかして欲しいなどと要求してきます。この仕事が取れるならばPC10台くらいどうってことはないのですが、どうも怪しいのでその日は回答せずに戻ってきました。
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何が私を躊躇させたかというと、話がうますぎるうえに先にPCを10台よこせというのは、どう考えても取り込み詐欺だと思ったからです。さらに私の警戒心を掻き立てたのは、相手のオフィスビルの雰囲気でした。そこは確かにおしゃれなオフィスビルではありましたし、受付嬢もちゃんといて打ち合わせをしたのも立派な会議室でした。
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しかし、そのオフィスビルはどうも複数の会社それもかなり多数の会社が同居しているような感じで、受付の女性はそれらの会社の単なる代行のようでした。おそらく打ち合わせスペースはそれらの会社の共用スペースとなっており、1時間いくらで借りるような仕組みになっているのでしょう。
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彼らが実際の執務スペースに私を入れてくれて、そこには多くの従業員が確かに働いているというのを確認できていたらそんなには疑わなかったと思いますが、全体を総合してみるとやはり怪しい。よって、その話は断ることにしました。その後、その会社がどうなったかは知りませんが、明らかに取り込み詐欺だったのでしょう。
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そのあとも同じようなケースで商談を持ちかけられましたが、1度目の時と全く同じような状況でした。先方のオフィスに入ってみると受付嬢がにこやかに座っており、あのレンタルオフィス独特のいかがわしさを醸し出していました。ああ、これはまただな。と思い、今度は深入りせずにさっさと引き揚げました。
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きっと最初はPC10台などとハードルを低くしておいて、それに乗っかってくるような相手だったらそれカモが来たとばかりにさらに100台、200台と購入させられるのでしょう。
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最近は不況のわりにはあまりこうした事例を聞きませんが、取り込み詐欺の手口というのは覚えておいた方がよいでしょう。詐欺師というのは、相手が欲しがっているものを巧妙にちらつかせてくるものです。


